金利のお話

我が家では健康のため夫婦二人でフィットネスジムに通っておりまして、
私の場合は3年前に一念発起し「やせすぎ(BMI17程度)」であった体型を
筋トレとプロテインにより「標準体型(BMI20程度)」にすることが出来ました。

体重でいうと「60キロを70キロに増やした」という結果です。

ここ数年で一番頑張ったのは正直筋トレと食生活改善でして、
これからも変わらず身体は資本として継続していきたいと思います。

しかしながら。

筋トレだけだと飽きてしまうので、
学生時代やっていたテニスをまたちゃんとやっていこうと思い
テニスラケットを新調しようとしたところ、

ジム費用は家計から健康維持費として出してもらえたんですが、

嫁「テニスラケットはレジャー費です。自己負担です。」

と仕訳されてしまい、私のお小遣い口座に打撃が走りました。

私「テニスは全身運動で健康にいいので…」
嫁「レジャー費です」
私「娘も一緒にこれからやるので…」
嫁「お小遣いで」
私「・・・」
嫁「稼いでください」

普段はFPとしてお客様の家計のアドバイスをさせて頂く身ですが、
我が家では個々の仕訳権を嫁に握られているせいでこの体たらくです…。

改めましてこんばんは。永岑です。

その嫁が先日通帳から銀行利息を確認し

「本当に利息全然つかないのね!」

とため息をついていらっしゃいました。

確かに、とある政治家の方が2年前に

「今、銀行で利息1万円を受け取ろうと思ったら
12億の預金が必要なんです。異常ですよ。」

と発言され、現状の異常事態ぶりを端的に表現されていました。

本日は簡単に金利についてお話していきたいんですが、
利息は保険も含めて軒並み低調になっています。

しかし、一つだけ「金利が低い」事が
有利に働く金融商品があります。

それは「借金(ローン)」です。

以前私が作成したグラフなのですが、
固定金利の住宅ローンでメジャーなフラット35の金利(21年以上のもの)と
10年物の日本国債の金利推移をみますと下記のような形になります。

フラット35と日本国債10年物

綺麗な相関関係があることが伝わるかと思われます。

銀行業というのは、皆さんから預かったお金(預金)を
誰かにより高い金利で貸すことで利益を得る業種になりますが、

基本的には
・個人に貸すか(住宅ローン等)
・企業に貸すか(融資)
・国に貸すか(日本国債を買う)
の3つがメインとなっています。

そのうち、大きな部分を占める
国に貸す部分=国債の金利が現在非常に低くなっており(※0.095% 2018年11月28日現在)
貸出金利も同調して下がっています。

大体フラット35の金利(21年以上のもの)は、日本国債10年物+1.1~1.2%前後
推移していますので、覚えておいていただけると
何か役に立つかもしれません(※フラット35の金利 1.2% 同現在)。

ほんの5~6年前は2%ちょっとあったわけですから、
1%も差が出てきているわけで

これは仮に3000万円の35年ローンを組むとしたら

金利支払い額は600万円以上変わってくる計算です。

すごい差ですよね。
物件価格にすれば2割の違いです。

まぁ現実には住宅を買うときはすべての金額が大きいので
「600万円位はわずかな差」と思ってしまう方も多いのが実情。。。(ホントに!)

月々の返済にすれば1万5千円位の差
なので、
「まぁそれ位なら頑張ればなんとかなるよね!」という
気になってしまうわけですね。

また、今年の9月号の東洋経済を読んでいましたら、
不動産経済研究所の調べによると

東京 23区の
新築マンション平均価格は
7059万円(2018年上半期)

だったらしいですから、

すさまじい高騰ぶりが伺えます。
港区とか品川区とかの平均じゃなく、23区ですよ!?

消費増税前、震災による資材の高騰、そして低金利
三つがそろっているため、高くても需要が追いつくんでしょうね。

銀行も貸したくてしょうがないんだと思います。

しかし平均が7000万円超えですか・・・。

ただ単に数字だけのお話でいえば、
戸建ての価格は国土交通省の不動産物価指数によれば
この10年大きな変化はありませんから

都内の新築マンションのみが突出して高騰し過ぎているといえるでしょう。

我が家は中古マンションを4年前に購入したのですが、
これからマンション購入を控えている方は
価値観に大きな相違がなければ中古物件も
一つ選択肢に入れておくといいかもしれません。

そして保険も保険で、貯蓄性の保険は金利が低いので
円建ての商品の魅力はだいぶ下がってきているのですが、

逆に言いますと借入金利=契約者貸付の金利も
低下傾向にあります。(契約年度によりますが)

借金をお勧めするわけでは決してありませんが、
住宅購入をする人が殆どローンを組む(借金する)ことを考えると、
これも一つの金融の仕組みですし、
現状そのハードルが下がっていることは事実なので、

有利に使えることを活かせそうな方は検討してみても良いかもしれません。

5~10年前に住宅ローンを固定金利で組んだ方は
特に見直しを検討した方がいいですよ!

金利一つで色んな物事が影響を受けますが、
身近なものを一つご紹介させていただきました。

本日も何か参考になりましたら幸いです!
お付き合いいただきありがとうございました。

※本日ご紹介した契約者貸付という保険の仕組みですが、やや複雑なので
気になる方は下記のサイトで勉強してみてください。
お知り合いの方が作成されたのですが、非常によくまとまっています。

契約者貸付制度の賢い使い方